お金・相続

自分らしいエンディングを迎えるために
今からできることとは。

自身の想いを記し伝えることは、
大切なご家族への優しい気配りです。

おかむら行政書士の事務所 代表行政書士 岡村奈七江さん

●エンディングノートを作られたそうですね

 市販されている従来のエンディングノートは、記入項目が多すぎたり、細かすぎたりと、なかなか使いづらいと言う声をたくさん聞きました。そこで、もっと気軽にエンディングノートを書いてもらえたらと作成したのが「わたしの安心ノート」です。「エンディングに向けて・・・」という堅苦しいものでなく、ちょっとした備忘録がわりに「書いておくと安心できるよね」という思いを込めて優しいタイトルをつけました。
 内容は「私に関すること」「これからのこと、もしもの時のこと」「お金や財産のこと」「大切な人へ」の4章で構成しています。どのページも文字を大きく、文章も簡潔にして、「メモってみよう」とラフな気持ちではじめられるよう工夫しています。


「書いておくと安心できるよね」という思いを込めて作成された「私の安心ノート」


より豊かな人生を修めるためノートとして活用して欲しいと話す岡村さん

●記入のポイントを教えてください

 安心ノートは、「自分自身を知る、気付くこと」を一番大切にしていますので、最初のページから順番に書く必要は全然ありません。まずは表紙にお名前と記入を始めた日に書きましょう。そして、書きたいところから書ける範囲で書き始めてください。
 例えば、「わたしの家系図」というページも、いざ書こうとすると、意外と知らない、書けないものです。そこで「調べてみよう」と行動に移してもらうきっかけになればOKです。
 また、終末医療について自分の意思を記入するページもあります。急に倒れられたとき、延命治療を「希望する」「しない」という判断をご家族に委ねるのは、精神的に酷なことです。困らせないためにも事前に知らせておくことはとても大切なこと。ご家族への優しい気配りではないでしょうか。
 そしてお金や財産、保険がどこにあるのか、情報をまとめておけば、「もしも」の時に、ご家族が手続きで困られることもありません。「わたしの安心ノート」は、終わりに向かうために整理するではなく、より豊かな人生を修めるためのノートです。いずれは伝えなくてはならないこと。思い立った時に必要なことを書きとめるノートとして、ぜひ活用してください。

●「終活」支援のために、心掛けていることを教えてください。

 ご自宅へ訪問する際、特に奥さまがお一人でいらっしゃるときなど「女性の方でよかった」とよく言っていただけます。また、私自身、人とお話をするのが大好きなこともあり、他の行政書士の方から見ると驚かれるぐらいしっかり時間をかけてお話をうかがっています。実はこうした依頼主との余談の中に、円満に解決する方法が潜んでいることも多々あります。「不安を感じていること」「悩んでいること」は、お一人おひとり違います。1000人いたら、1000通りの対策が必要で、決まったパターンやノウハウなどありません。人生の最後までよかったと思っていただけるよう、公正中立な視点を忘れず、限りなくベストな解決方法を見出せるよう努めたいと考えています。
 また最近では、独身や独居で将来への不安を抱えていらっしゃる方ご本人や周辺でサポートされている方からのご相談も増えてきています。
 行政書士の存在を「知らない」ことは、とてももったいないことです。少しでも多くの方に知っていただけるよう、出前セミナーなどでお話しできる機会を設けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。