セカンドライフ

お庭の終活をはじめよう

お孫さんが遊びに来たくなる!! そんなお庭にしませんか

(株)広田造園 河野 里志さん

●緑のプロとして70余年

 私たち広田造園は、昭和24年の創業以来70余年にわたり、国の名勝庭園である縮景園や国営備北丘陵公園などの公園緑地整備をはじめ、ゴルフ場の植栽、そして学校や商業施設の緑化事業に携わってきました。それら長年培ってきた経験や知識を活かし、緑化樹木生産から企画設計、施工、そしてメンテナンスまで、一貫したサービスを提供しています。

 現在は、日々の暮らしと自然の調和をテーマに「シンフォニックガーデン」という個人さま向けサービスにも力を入れています。


●お庭が社会問題に

 家の象徴として、また家族の安らぎの場として大切にされてきたお庭ですが、高齢化社会が進む中、そのあり方が問われ、社会問題になりつつあります。
 というのも、今まで苦にならなかった草むしりや剪定作業などのお庭の管理作業が、歳を重ねるうちに重労働と感じるようになったり、また、お手入れ中に転んでケガをしてしまうケースが増えているのです。

 実際に私たちに寄せられるお庭のお悩みは

「高齢となり手入れができなくなった」
「家を相続したが、遠方に住んでおり、お庭の管理がままならない」
「自分が亡くなった後、残された家族にお庭の管理で迷惑をかけたくない」
「自宅を手放す予定だが、放置した庭が景観を悪くしていて家の価値が下がってしまっている」

などが多く、”今のうちに”なんとかしなければ、と悩まれる方が増えています。

 しかもこれらのお悩みは、ご自身だけのことにとどまらず、伸びた枝や落ち葉がお隣の敷地まで入り込み、トラブルの原因になってしまうことも少なくありません。

 ご両親がご健在の時は、ご近所付き合いの中で問題にならなかったことも、代替わりの後、相続されたご家族の方が隣家とのトラブルに巻き込まれてしまうことも多々あり、決して他人事ではありません。ご自宅の相続をお考えの方は、こうした問題が後々に起きないよう事前に対策を取ることをお勧めしています。

 また昨今、空き家問題がクローズアップされています。ゴミ屋敷化したり、建物が朽ちて倒壊する危険性や防犯上の観点で、行政もやっと重い腰を上げ動き出しました。一方お庭の放棄・放置も、樹々や雑草がどんどん成長し広がっていくため、周囲に直接的かつ多大な迷惑をかけてしまいます。だからこそお庭の問題は、空き家問題以上に深刻な問題と言えます。

 ただ、家と庭、どちらも個人財産に関わる問題のため、家が朽ち、庭が荒れ果てていくのを横目で見ながらも、現在の法律では行政も手を出せません。今後は加速度的に問題が広がっていくことに強く危機感を感じます。だからこそ、終活の一つとして、次世代に残すお庭のカタチを意識することが大切なのではないでしょうか。

●お庭の終活を始めましょう

 お庭の問題を踏まえ、緑のプロとして私たちが取り組み始めたのが「お庭の終活」です。「お庭の終活」とは、現在のライフスタイルに合わせて、庭木の数を減らしたり、高さを低くする、また庭石などの配置換えを行うなど、身軽でバリアフリーなお庭に改修することを言います。

お庭をリフォームすることで、ご自身にとってストレスになりつつあったお手入れの負担が減り、フラットで安心・安全な空間に生まれ変わります。もちろん、相続されるご家族にとっても、管理がしやすく負担の少ないお庭になります。

●お庭の終活のキーワード

 「お庭の終活」で大切なキーワードは、「身軽さ」と「安心・安全」です。
 これまでお庭というと、池や庭石を配した日本庭園が好まれていましたが、高齢の方や小さなお孫さんにとっては危険な場所となってしまいます。
池を埋め、庭石を撤去してすっきりフラットなスペースにすることで誰にとっても安心・安全な空間になります。地震で倒れてしまうかもしれない灯籠なども撤去もしくは補強や移動をお勧めしています。

 また、昔ながらのお庭は、敷地の端に庭木を植えるデザインが主流でした。そのため枝木が伸び、隣人とのトラブルに繋がることとなります。そこで敷地の端に植えられた庭木を建物近くに移植したり、思い切って伐採・抜根して取り除くことで、お隣に迷惑がかからないよう改修します。

 ただ、何十年もその場所で育ってきた庭木を無くすことに躊躇される方も多くいらっしゃいます。思い出の残る樹木ですから、伐採という選択肢以外でお悩みを解消できる方法がないか、ご一緒に考えながら、3年、5年、10年というスパンで一番効果的なプランをご提案させていただきます。

 お庭に関するお悩みやストレスをお持ちの方、どうぞ私たち緑のプロにご相談ください。家族構成やライフスタイルに合わせた素敵な「お庭の終活」をお手伝いいたします。